機種別・故障リスクと予防/修理のポイント2

iPhone 5s・iPhone 5c(2013年9月発売)・iPhone 5(2012年9月発売)

2018年02月06日 18時12分

■故障リスク
・4インチモニターのコンパクト機
 すっぽりと手におさまる大きさで、片手で操作している状態でも落としにくいでしょう。落下リスクは低めです。
 
・フレーム素材は6000系ジュラルミン
 フレームに素材は、やや剛性の低い6000系ジュラルミンです。SEのように「折れやすい」という指摘はあまり目にしませんが、同等の素材である以上は折れるリスクは頭に入れておく方がいいでしょう。
 
・スリープボタンまわり
 内部のケーブルの強度が先行機種よりも増しており、水濡れや衝撃でも受けないかぎりは故障するリスクは低めになっています。ただし、LEDフラッシュ、マナースイッチケーブル、ボリュームボタンケーブルと一体のパーツ構成になっているため、それらが故障したケースでも交換になります。
 
・フロントカメラ
 フロントパネルに隣接しているので、フロントパネル破損と同時にダメージを受ける可能性があります。
 
・レシーバー・前面マイク

 iPhone 5sは防塵性がありませんので、ほこりが侵入することによるトラブルは起こりえます。水濡れにも弱いと考えられます。
 
故障にそなえる

 格安SIMへの対応が容易にできる機種であるため、2017年までは中古市場でも活発に取り引きされており、息の長いデバイスであると言えます。
 しかし、さすがに保証期限切れの個体がほとんどになっているでしょう。使い続けるにしても、あと1年くらいでしょうか。
 故障にそなえるポイントとしては、SEと同じようなところに配慮すれば問題ないでしょう。フロントパネル保護シートは最低限つけましょう。そして折れやすいかもしれないので、お尻のポケットには入れないようにします。できれば、しっかりしたケースにも入れてあげましょう。
 
修理のポイント
 この機種も、iPhone SEと同じような理由から、非正規のiPhone修理店の方が安く、早く修理できます。64ビットアーキテクチャを採用し、LTEバンド通信にも対応、Touch IDも初めて搭載するなど、現在おもに使われているiPhoneシリーズの主要機能がひととおりそろった機種という意味では記念碑的な性格もあるデバイスです。長持ちさせてあげて、使用を終えてもコレクションとして手元に持っておかれてはいかがでしょうか。
 
 なお、コレクションとして長期にわたって使わずに保存する場合は、リチウムイオン電池の充電状態を50%程度にしておくようにしてください。満充電と過放電の状態をキープすると、リチウムイオン電池は劣化します。特に、使い切った状態(過放電)で放置すると致命的に劣化しますので、ご注意ください。